ごあいさつ
2023年、目白学園(中学校・高等学校)は、創立100周年を迎えます。また、時を同じくして短期大学設置60周年、大学設置30周年と各設置校においても記念すべき節目の年を迎えます。
本学園は、大正12年、「報恩の情」に突き動かされ育英の夢を追い求めた、佐藤重遠先生によって「研心学園」として創立され、昭和4年に「目白学園」と改称され、爾来、目白商業学校、目白女子商業学校の設置を経て、戦前・戦後の激動の中、その時代の要請に応えながら発展し続け、今日では大学院も含め、学生・生徒7,200名を擁する総合学園として揺るぎない地位を築きあげました。
ここに、目白学園は、来るべき100周年を記念し、学園の永続的な発展を期し、学園教育の一層の拡充強化を図ると共に、主役である学生・生徒を社会で活躍できる有為な人材として送り出すため、役員・教職員一丸となって新たなる第2世紀に向けて邁進してまいります。
学校法人目白学園 理事長
尾﨑 春樹
Haruki Ozaki
1923(大正12)年に「研心学園」として創立された目白研心中学校・高等学校は、今年創立100周年を迎えます。
創立者・佐藤重遠先生は、建学の精神として開目抄より「主・師・親」という言葉を示されました。「主」は社会に対する貢献を、「師」は師と共にひたむきに学ぶ姿勢を、「親」は自分を支えてくれる人々への感謝を表しています。グローバル化が進み、多様な文化や価値観を受け入れ協働する時代が訪れましたが、この建学の精神は100年の時空を超え、今なお教職員および卒業生の心に深く刻み込まれています。
より良い世界を築いていくために最も必要なことは、若い世代に良質な教育環境を提供することだと確信しています。本校では創立者の示した教育理念をあらゆる教育活動の土台とし、生徒の主体的な学びを支え、体験重視の教育を実践しています。コロナ禍で一時中断していた学校行事や海外研修・留学事業も、都内の学校としてはおそらく最も早く再開することができました。
いかなる問題も力ではなく英知とコミュニケーション力をもって解決できる人材を、今後も全力で育ててまいります。100周年を次の100年へのステップと捉え、未来に向け積極的な教育活動を展開してまいりますので、どうぞご期待ください。
目白研心中学校・高等学校 校長
吉田 直子
Naoko Yoshida
目白学園は2023年に創立100周年を迎えます。
1963年(昭和38年)に目白学園女子短期大学英語英文科として創設された短期大学部も、60周年を迎えることとなり、これまでに2万8千人を超える優秀な卒業生をたくさん輩出してきています。短期大学部は現在も、製菓学科、ビジネス社会学科、歯科衛生学科の3学科において、学園の教育目標である「育てて送り出す」という社会的な使命の下、創設当初と変わらぬ、学生に寄り添った教育を実践していると自負しております。短期大学部では「学び続ける力」「実践する力」「社会に役立てる力」を「これからの時代を生きる学生達に必要な3つの力」として学修成果の基本方針に掲げ、学生時代に獲得すべき資質や能力の目標として伝えて続けています。また、卒業生による同窓会組織である「校友会」や、教育後援「桐光会」からも、多大な学修支援をいただいて、在校生の大きな支えとなっておりますことを、この場をお借りして感謝いたします。短期大学部は、これからも目白学園の一員として、人生100年時代を迎えるなか、心身共により豊かで幸せな人生を送れるような教育を行い、3つの力を身につけ、自立した卒業生を送り出せるように、今後も尽力をしていきたいと考えております。
目白大学短期大学部 学長
山田 隆文
Takafumi Yamada
佐藤重遠先生が現在の新宿区中落合の地に目白学園の前身である研心学園を創設したのが1923年でした。当時、東京は学校不足に悩み、中学校の進学希望者の50%も入学できない状況で、若者に教育の機会を与えるために佐藤重遠先生が創設したのがこの目白学園です。4年制大学としての目白大学は1994年に現在のさいたま市の岩槻キャンパスでの人文学部を皮切りに、2000年からは新宿キャンパスにも人間社会学部が誕生、現在は8学部17学科、大学院7研究科の総合大学に発展しています。重遠先生が掲げた建学の精神としての「主師親」という理念を、より易しい言葉で置き換えると、自らが生きている社会を守り、また貢献すること、知恵を大事にして人を導きまた学ぶこと、人を慈しみ、愛情をそそぐこと、と解釈できます。この精神は100年が経とうとする今も本学園の中で生き続けており、学生を「育てて送り出す」ことの柱となっています。100周年を迎えるにあたって、多くの皆様からご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
目白大学 学長
太原 孝英
Takahide Tahara